2026.05.01 技術

スマホで撮るだけで物品の数量をAIがカウント。現場の「数える作業」はどこまで効率化できるのか

製造現場、物流倉庫、店舗、資材置き場などでは、日々さまざまな「数を確認する作業」が発生しています。

部品が何個あるのか。
段ボールが何箱積まれているのか。
資材の残数は足りているのか。
出荷前の商品数に間違いはないか。

こうした数量確認は、現場にとって非常に身近な業務です。
しかし実際には、人が目で数え、紙やExcelに記録し、必要に応じて再確認するなど、多くの手間がかかっています。

一見すると単純な作業に見えますが、数量確認は意外とミスが起こりやすい業務でもあります。対象物が重なっていたり、似た形のものが並んでいたり、作業が忙しい時間帯だったりすると、数え間違いや記録漏れが発生する可能性があります。

そこでジーライブでは、スマートフォンで撮影した画像をAIが解析し、物品の数量を自動でカウントするAIアプリケーションの導入検証を実施しました。

物品の数量をAIがカウント
物品の数量をAIがカウント

現場に残る「目視で数える」という作業

多くの現場では、数量確認がまだ人の目に頼っています。

もちろん、人が確認すること自体が悪いわけではありません。
現場担当者の経験や感覚によって、異常に気づける場面もあります。

一方で、すべての数量確認を人の目だけで行うと、次のような課題が生まれます。

  • 数える作業に時間がかかる
  • 作業者によって確認結果にばらつきが出る
  • 忙しい時間帯に確認ミスが起きやすい
  • 確認後の記録作業が手間になる
  • 在庫や資材の状態をすぐに把握しづらい

特に、毎日同じような確認作業を繰り返している現場では、こうした小さな負担が積み重なります。

AIを活用することで、この「目で見て数える」作業を完全に置き換えるのではなく、現場担当者の確認作業を支援することができます。

スマートフォンを使う理由

今回の導入検証で重要なポイントは、スマートフォンを活用していることです。

AIカメラや固定カメラを設置する方法もありますが、すべての現場で専用機器やネットワーク工事をすぐに導入できるとは限りません。
現場によっては、まず小さく試したい、既存設備を大きく変えずに検証したい、というケースもあります。

スマートフォンであれば、現場担当者が対象物を撮影し、その画像をもとにAIが数量をカウントできます。

つまり、専用設備を前提にせず、まずは手元の端末で数量確認の効率化を試せる可能性があります。

導入検証で確認したこと

今回の検証では、スマートフォンで対象物を撮影し、AIが画像を解析して数量をカウントする一連の流れを確認しました。

主に確認した内容は、以下のような点です。

  • スマートフォンで対象物を撮影できるか
  • 撮影画像からAIが対象物を認識できるか
  • 対象物の数量を自動でカウントできるか
  • カウント結果を画面上で確認できるか
  • 現場担当者が直感的に操作できるか
  • 撮影角度や明るさの違いにどこまで対応できるか
  • 対象物の重なりや配置の違いが認識にどう影響するか

AIによる数量カウントは、対象物の形状や色、置かれ方、撮影環境によって結果が変わる場合があります。
そのため、導入検証では「AIで数えられるか」だけでなく、「現場で使える形にするには、どのような撮影方法や運用ルールが必要か」も重要な確認ポイントになります。

どのような現場で活用できるのか

スマートフォンで物品の数量を自動カウントできるようになると、さまざまな現場での活用が考えられます。

製造現場では、部品や仕掛品の数量確認に活用できます。
物流倉庫では、パレット上の商品数や保管品の確認に利用できる可能性があります。
店舗では、バックヤードの商品確認や棚卸しの補助として使えます。
建設現場や資材置き場では、資材の残数確認や搬入・搬出時のチェックにも応用できます。

特に、次のような現場では相性が良いと考えられます。

  • 同じ形状の物品を定期的に数えている現場
  • 目視確認に時間がかかっている現場
  • 確認作業が属人化している現場
  • 数量確認後にExcelや管理表へ転記している現場
  • 在庫や資材の状態を早く把握したい現場

AIの役割は、現場担当者の判断を奪うことではありません。
人が行っている確認作業の一部を支援し、作業時間を短縮し、確認精度を安定させることにあります。

「数える」だけで終わらせない。記録・管理との連携へ

今回の検証では、スマートフォンで撮影した画像から数量をカウントすることが中心でした。

しかし、実際の業務改善を考えると、AIで数えた結果をどのように記録し、管理するかが重要になります。

たとえば、カウント結果をそのまま保存できれば、後から確認できます。
Excelや管理表に出力できれば、手作業での転記を減らせます。
在庫管理システムと連携できれば、数量確認から管理業務までを一連の流れとして効率化できます。

将来的には、以下のような機能拡張も考えられます。

  • カウント結果の保存
  • Excelや管理表への出力
  • 在庫管理システムとの連携
  • 作業日時や担当者情報の記録
  • 過去データとの比較
  • 数量が一定数を下回った場合の通知
  • 撮影画像とカウント結果の履歴管理

単に「AIで数える」だけではなく、現場の記録業務や管理業務とつなげることで、より実用的な業務改善につながります。

ジーライブが重視するのは、現場で使えるAI

AI活用というと、高度な技術や精度の話に注目が集まりがちです。
しかし、現場で本当に大切なのは、毎日の業務の中で無理なく使えることです。

操作が難しすぎる。
現場の流れに合わない。
結果を見ても次の作業につながらない。

このような状態では、どれだけ技術的に優れていても、現場では使われなくなってしまいます。

ジーライブでは、AI画像認識技術とアプリケーション開発の知見を活かし、現場業務に寄り添ったAIソリューションの開発を進めています。

今回のスマートフォンを活用した数量カウントアプリケーションも、現場の「数える作業」を支援する取り組みの一つです。

まとめ

物品の数量確認は、多くの現場で日常的に行われている業務です。
一方で、目視による確認には時間がかかり、作業者の負担や確認ミスのリスクもあります。

スマートフォンとAI画像認識を組み合わせることで、専用設備を大きく導入しなくても、数量確認作業を効率化できる可能性があります。

ジーライブでは、今回の導入検証で得られた知見をもとに、より現場で使いやすいAIアプリケーションの開発を進めてまいります。

製造、物流、倉庫、店舗、建設、資材管理など、数量確認が日常的に発生する現場に向けて、AIを活用した業務効率化・省人化・品質向上を支援していきます。


お問い合わせ

スマートフォンを活用した数量カウントAIや、AI画像認識を活用した現場業務の効率化にご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

株式会社ジーライブ
E-mail:contact@geelive-inc.com
URL:https://geelive-inc.jp/

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